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絵がグッと良くなる! “構図”の基本

イラストを描いていて、こんなお悩みを感じたことはありませんか?

なんとなく描けたけど、なんかパッとしない……

主役が目立たない気がする……

もしかすると、それは“構図”が関係しているかもしれません。

イラストにおける構図とは、絵の中の配置やバランスを整える考え方のことです。
少し意識するだけで、見やすくて印象に残るイラストにグンと近づきますよ。
ここでは、初心者さんにもわかりやすい構図の基本を3つに絞ってご紹介します。

この写真にも単調にならない構図の工夫が。どこに隠れているか、わかりますか?

構図の基本─3つのポイント

まずは「三分割法」を使ってみる!

画面を縦と横に3分割して、できた交点にキャラクターや注目してほしいものを置く方法を「三分割法」といいます。
真ん中に置くよりも自然なバランスになりやすく、見る人の目を引きやすいのが特徴です。

初心者さんによくあるのは、とりあえず真ん中にキャラを置いてしまうパターン
もちろんそれでもOKですが、全体がのっぺり見えてしまうことがあります。
少しだけ主役を左右にズラすだけでも、グッと構図が良くなりますよ。

構図にピンと来ない時は、三分割のラインを引いてみましょう

三分割法はバランスの取れた構図の参考に便利ですが、三分割に当てはめようとしすぎて堅い画面になってしまうことも……

最初は三分割法にのっとって構図を考えながら描いていき、慣れてきたら「自然とバランスの取れた構図を考えられる」ようになるのがベストです!

「視線誘導」を意識しよう

絵を見るとき、人の目は「明るい場所」「視線が集まる形」「線の流れ」などに自然と引き寄せられます。
これを利用して、見る人の目が“自然と主役に向かうような構図”を作ることが大事で、視線誘導とも言われます。

たとえば、キャラの視線の先に何かを置いたり、背景の道や光が主役に向かって伸びていたりすると、視線誘導がスムーズになります。

逆に、背景がごちゃついて主役が埋もれてしまったり、視線の流れがあちこちに散ってしまうと、何を見てほしいのか分かりにくくなってしまいます。
見てほしい場所が自然と伝わるように、絵の中の「流れ」を作ってみてくださいね。

髪の毛や服、小物、エフェクト、余白などをうまく利用してみましょう(もちろん、三分割法のテクニックと併用可能です)

思いきって「余白」を作ってみる

画面にスペースがあると「空いていて寂しい……」と感じて、ついつい全部埋めたくなってしまうことがありますよね。
でも、構図にとって“余白”はとても大切な要素です。

余白があることで、主役が引き立ったり、空気感やスッキリ感が出たりします。
特に立ち絵や単体キャラ絵などでは背景を描きすぎず、少し引いた構図で“見せたいところだけ見せる”勇気もポイントです。

初心者さんの失敗例では、背景や要素を詰め込みすぎてしまい、窮屈でゴチャゴチャした印象になることが多いです。

「詰め込むこと」が立派な表現になる場合もありますが、画面をスッキリ整えたいときにはまず「余白」を意識しましょう

主役がしっかり目立つように、“空間を活かす”構図もぜひ意識してみてください。

まとめ

構図は最初から完璧でなくてOKです。
「キャラをもうちょっと端に寄せてみる」「背景の流れを主役に向けてみる」―そんなちょっとした工夫の積み重ねで、絵の見やすさや印象が変わってきます。

描いたあとに「これ、どこを見てほしい絵なんだろう?」と振り返ってみるのもおすすめです。
まずは今回の3つのポイントから、あなたのイラストに取り入れてみてくださいね。

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